マツパとは?仕組み・種類・持ちの目安をまとめて解説
2026年8月13日 ・ 更新: 2026年8月22日

マツパは薬剤で自まつげの向きを変え、根元から立ち上げる施術です。人工毛を足すマツエクと違い、毛の本数も長さも変わりません。持ちは1か月から2か月ほどが目安。ラッシュリフトとの違い、短いまつげや下がりまつげでもかかるのか、施術後に気をつけることまでまとめました。
マツパとは、薬剤を使って自まつげの向きを変える施術です。正式名称はまつげパーマで、マツパはその略称。ロッドという専用の型に毛を巻きつけ、根元から立ち上げた状態で固定します。
マツエクとの違いを先に言うと、マツパでは毛の本数も長さも増えません。増えるのは立ち上がりの角度だけです。それでも印象が変わるのは、下向きだった毛が起き上がることで目の縦幅が広く見えるためです。
マツパで変わること
変わるのは毛そのものではなく、生えている角度です。
同じ毛が起き上がるだけで、目元の見え方は変わります。マスカラを塗ったときのように毛が太くなるわけではないので、すっぴんに近い自然さが残るのが特徴です。
毎日ビューラーを使っている人にとっては、その手間がなくなる点が大きな違いになります。ビューラーは毛を折り曲げる力がかかりますが、マツパは毛の内部を組み直して形を作るため、毎日挟む必要がありません。
仕組みは薬剤による組み直し
カールがつくのは、毛の形を押さえつけているからではありません。
まつげの内部では、たんぱく質の鎖どうしが結合でつながっています。1液(1剤)がこの結合を切ると毛が柔らかくなり、ロッドの形に沿います。そこへ2液(2剤)を乗せると、ずれた位置で結合が結び直され、曲がった形のまま固定されます。髪のパーマとまったく同じ考え方です。
なお、まつ毛に使えるのは、まつ毛用として認められた化粧品に限られます。頭髪用のパーマ剤をまつ毛に使うことは目的外使用にあたり、認められていません。2024年にシステアミン塩酸塩が医薬品成分にあたることになり、まつ毛用の製品に配合できなくなるなど、成分の扱いは見直しが続いています。

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技術・商材
施術時間は45分から1時間程度が一般的です。仰向けで目を閉じたまま進み、途中で薬剤を流したり拭き取ったりする工程が入ります。
メニュー名の種類と違い
サロンのメニューにはいろいろな名前が並びます。
【一般的なマツパ】ロッドに巻いて全体をカールさせる方法です。丸みのある仕上がりになります。
【ラッシュリフト】ラッシュリフトとは、根元から立ち上げることを重視した呼び方です。まっすぐ上に持ち上げる仕上がりを目指します。マツパとラッシュリフトの違いを聞かれることが多いのですが、仕組みはどちらも同じで、ロッドや巻き方の設計が違います。
【トリートメント付き】ケラチンなどの処理を組み合わせたメニューです。ケラチンラッシュリフトといった名前で提供されることもあります。手ざわりを整える目的で、カールのかかり方が変わるわけではありません。
名称は商材やサロンによって変わります。名前で選ぶより、どんな仕上がりにしたいかを伝えて相談するほうが確実です。
こんな悩みに向いています
立ち上げる施術なので、もともとの毛の向きによって効果の出方が変わります。
【短いまつげ】まつげが短い人ほど、立ち上げるだけで長く見えることがあります。まつ毛短いから無理だろうと思われがちですが、相性は悪くありません。極端に短い場合はロッドに巻けないこともあるため、可否はカウンセリングで確認してください。
【下がりまつげ】目にかかっていた毛が起き上がります。マツパの効果がもっとも分かりやすく出るタイプです。
【さかまつ毛】毛が目に向かって生えている状態です。向きが変わることで当たり方がやわらぐ場合があります。
【自分の毛で整えたい】人工毛を足さないため、仕事や学校の規定でマツエクが難しい人にも選ばれています。二重やふたえの幅を強調したくない人が、自然な範囲で目元を整える目的で選ぶこともあります。
さかまつ毛で目に当たって痛む、充血が続くといった場合は、まつげの施術ではなく治療の対象になることがあります。施術の前に眼科で相談してください。
毛先が丸まるときの原因
仕上がりでよくある悩みが、毛先だけくるんと丸まってしまう状態です。
原因の多くは、ロッドの選び方と巻きつけ方にあります。毛の長さに対してロッドが細すぎると、毛先が巻き込まれて丸まります。毛先まで薬剤が濃く当たった場合も、その部分だけ強く反応して同じことが起こります。
毛先が丸まる直し方としては、乾いた状態でスクリューブラシを通して流れを整えると、見え方が落ち着くことがあります。ただし毛の内部で固定されている形そのものは、ブラシでは戻せません。強く出ている場合はサロンに相談してください。
持ちの目安と変化のしかた
持ちは1か月から2か月ほどが目安です。
ただし、この期間ずっと同じ状態が保たれるわけではありません。まつげには毛周期があり、1本ずつ違う時期にいます。3週間を過ぎるころから、マツパをかけていない新しい毛が混ざりはじめます。
つまり、カールが取れていくというより、かかっていない毛の割合が増えていく形で変化します。5週間ほど経つとその割合がはっきりしてきて、そのあたりで次を検討する人が多くなります。
かける間隔を詰めすぎると、毛への負担が積み重なります。上がりが悪いからと早めにかけ直すのは、かえって傷みを増やすことになります。
施術後に気をつけること
当日は顔を濡らさず、洗顔は翌日からが目安です。2剤を流したあとも毛の中では反応が続いていて、この途中で濡らすとカールが緩むことがあります。
詳しい目安は下記にまとめています。

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初めてのガイド
日常のケアで気をつけたいのは、目をこすらないこと、うつ伏せで寝ないこと、乾いた状態でスクリューブラシを通して流れを整えることです。
うまくかからなかった場合や、チリチリになってしまった場合の対処は下記で扱っています。

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トラブル対処
マツエクとどちらを選ぶか
どちらも目元の施術ですが、目的が違います。
| マツパ | マツエク | |
|---|---|---|
| 増えるもの | 立ち上がりの角度 | 長さと毛量 |
| 使うもの | 薬剤 | 接着剤と人工毛 |
| 持ち | 1か月から2か月 | 3週間から4週間 |
| 見え方 | 自分の毛のまま自然 | はっきりした目元 |
| 施術時間 | 45分から1時間程度 | 1時間から2時間程度 |
毛量に満足していて向きだけ変えたいならマツパ、量そのものを増やしたいならマツエク、という分け方が基本になります。パーマなしでマツエクだけを付ける人も、その逆もいます。ただし両方を同じ毛に同時に行うことは、基本的にできません。
マツエク側の基礎は下記にまとめています。

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初めてのガイド
サロンでの流れと確認しておきたいこと
初めての場合、カウンセリングで次のことを伝えると相談が進めやすくなります。
- 前回いつマツパやマツエクをしたか、その日から何週間たったか
- 普段ビューラーやマスカラをどのくらい使っているか
- 目元にトラブルが出たことがあるか
- どのくらいの上がり方を希望するか
担当するアイリストに希望を伝えるときは、写真を見せるより「目にかかる毛を起こしたい」のように状態で伝えるほうが通じます。まつ毛サロンによっては、ネイルや眉毛のメニューとマツパの同時施術を受けられるところもあります。時間を有効に使えますが、まつげの施術は目を閉じた状態で進むため、手元の作業と重なる場合は事前に確認しておくと安心です。
マツパは美容師免許を持つ施術者が、美容所として届け出た場所で行う施術です。この点はマツエクと同じです。
まとめ。増えるのは角度であって、量ではない
マツパは、薬剤で自まつげの結合を組み直し、根元から立ち上げる施術でした。毛の量は増えませんが、向きが変わることで目元の見え方は変わります。
ラッシュリフトなどの名称の違いは、仕組みではなく設計の違いです。名前で迷うより、どんな仕上がりを望むかを伝えて、自分の毛で無理のない範囲を一緒に決めてください。
この記事を監修した人
eyebook ジャーナル編集部(公式)
eyebook 公式ジャーナルの編集チーム。まつげ施術の実務、サロン選び、エリア情報、キャリアに関する記事を担当。